取捨選択

もし同じことをやって成功する人としない人がいるらしいとしたら、運の要素を省けば、きっと彼らは同じことをやっていなかったのだろう。つまり、もし同じ<参考書・高校・予備校・時間など>を使用して合格する人としない人がいるとしたら、運の要素を省けば、きっと彼らはそれらの使用法がまったく異なっていたのだろう。

新しいことや未知のものに遭遇すると心躍らずにはいられない。しかし、実際それらの多くは効率が悪く使えないものばかりだ。一般に、アタリ(成功)を引くためには多くのハズレ(犠牲)を引かねばならない。最高の商品を世に送り出すために、いったいどれだけの試作品が作られてきたのかを想像してみると良いだろう。受験生にはそんなクジを試して遊んでいる暇なんてあるのだろうか?

  • 新しいことを探る → 多くのハズレを引く恐れがある
  • 不必要なことを省く → 自ずと効率的な学習に近づいていく

定石と消去法の繰り返し、そんな刺激的で無いことばかりでは確かに受験勉強が面白くなくなってしまうのも頷ける。けれども、もしそんな風に感じ取ることができたとき、今やってることは間違っていないのだと(間接的に)知ることによって、真の安堵を手にすることができるだろう。